2008-08

プライベート・ライアン

プライベート・ライアンプライベート・ライアン
(2006/07/07)
トム・ハンクス、トム・サイズモア 他

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この映画中学生くらいのときに初めて見てものすごい衝撃を受け、S-VHSっていうビデオのちょっとすごいやつで録画したにも関わらずCMカットし損ねたしょっぱい思い出のある映画です。今まで見た映画の中で確実にトップ5に入ります。まぁそもそも映画そんなに見ないんだけど…。

特に最初の30分間のノルマンディー上陸作戦。

船の中で嘔吐する兵士、突入と同時に飛んでくる銃弾、その瞬間何十、何百もの兵士が銃弾の餌食にされ、海に飛び込びこんで逃げても容赦なく襲いくる銃弾、装備の重さに溺れる兵士、内臓が飛び出し「ママ」と泣き叫ぶ兵士、捥げた自分の腕を必死に探す兵士、衛生兵が手当てをし終えた瞬間機関銃の餌食になる兵士、血に赤く染まる海、降伏したドイツ兵を撃ち殺すアメリカ兵…。

戦争そのものはそれぞれの正義があってどっちも自分たちが正しいって思いながらその正義のために戦ってるから、どっちが悪いとかっていうのは多分ないのかなって高校のとき世界史を学びながら思ったんだよね。第一次世界大戦も、第二次世界大戦もそれぞれ止むに止まれぬ事情があったんだな、って。なんか一般的に同盟国が絶対的に悪いみたいなイメージで見られがちな気がするけど、誤解を恐れずに言えば、ドイツはドイツにとって、日本は日本にとって正しいって思ってやったことでしょ。そのときの政治だとか民族だとか宗教だとかの影響が大きいものだから。だから、俺みたいな戦争の“せ”の字も知らないで育った人間がただ単純に「戦争は悪いことだからやめましょう。みんな仲良く暮らしましょう」って主張してもそこには何の説得力も生まれない気がするのですよ。ちゃんちゃら可笑しいね。

でもこの映画を見るとそんなことを考えるまでもなく人はこんな簡単におもちゃみたいに死ぬものじゃないって思うんだ。

やっぱりはじめは誰もが殺し合いなんてしたくないんじゃないかと。でも生きるために殺していくうちにだんだんその感覚が麻痺していくような、そんな面を人間が持っていることが恐ろしいです。そんなこと言ってる俺も戦争においては人を殺すのが当たり前だ、なんて思ってた面があることをこの映画を見て思い知らされました。知らず知らずのうちに麻痺していっているのが怖いよ。

前見たときは何故か最後の方涙が出てきたんだけど、今回はそんな泣ける、って感じじゃなかったなー。それでも胸が締め付けられるような、そんな切なさは味わったけど。

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